災害

大分県日田市の被害状況一覧・画像動画まとめ【2020年九州北部豪雨】

2020年7月6日から九州北部を中心とした記録的な大雨によって、大分県日田市に甚大な被害が出ています。

6日には約1万3000世帯、避難指示がだされ、7.8日には筑後川・三隅川が氾濫しています。

大分県内各地で観測史上最大の雨量を記録しており、その中でも被害が甚大な日田市の状況をまとめました。

日田市の被害状況(7/10現在)

死者数・行方不明者

死者数:詳細不明(大分県内では7月10日11時時点で1人)

行方不明者数:1人(天瀬町の玖珠川沿いに住む70代の女性)

行方不明者については現在、警察と消防が捜索活動をしています。

筑後川・三隅川の状況

7日、8日に氾濫をした2つの川の現在の状況は

現地の住む住民のTwitterでは

<現在は水位が下がってきている。>との情報も。

また、国土交通省の九州地方整備局が提供するライブカメラ映像で筑後川(38拠点自動巡回)・宝満川・花月川・隈上川・高良川・佐賀江川・早津江川・諸富川・佐田川・小石原川・田手川・安良川・城原川・巨瀬川の現在の様子をYouTubeでリアルタイム閲覧もできるようです。

※10日現在、いまだ強い雨が降り続いており、引き続き警戒が必要です。

土砂災害情報

8日未明から降り続いた豪雨により、日田市では崩れが発生し、道路などが寸断され、8日の午後3時時点で55世帯130人が孤立する事態が発生しました。

※7月10日14時現在では玖珠町が土砂災害警戒情報レベル4に指定されています。

停電戸数

停電戸数は約490戸。(7月10日午前11時時点)

主な被害地域詳細

・中江津村 合瀬

・中江津村 栃野

こちらの2地域では、がけ崩れなどの影響により、立ち入りが困難な状況のようです。

8日時点では、約2300戸が停電をしていたので数は減少していますが、依然多くの世帯が停電しています。




玖珠川の氾濫・天ヶ瀬温泉街の浸水

7月7日から9日には日田市天瀬町付近を流れる玖珠川が二度に渡って氾濫し、川の水が天ヶ瀬温泉街に流れ込み、旅館などが浸水する被害が起きています。

 

普段の姿は、風情あふれるこんなにも素敵な光景です。

一日も早く復興をしてほしいものです。

被害にあった旅館を狙った張り紙

 

日田市のFacebookから拡散されたこの画像。

これは8日に浸水などの被害にあった旅館に対し、

「建物の危険度は○(数字)、工事費用が他社より割引する」旨が書かれており、

修理や解体を促す張り紙です。

張り紙の発行元は民間の業者であり、日田市が張り紙の撤去や連絡をしないよう、注意喚起をしているそうです。

これに対しネットでは

 

<こんな張り紙してるのか…>

<被害甚大な状況下で、こんな事ができるのは、 日本人のアイデンティティとしては疑わしい。>

 

などの声があがっていました。

被害にあっている方がどう思われるか…

災害をきっかけに被害者からこのような手口で搾取することはあってはならないですね。

農薬674キロが流出

大分県は9日、同県日田市天瀬町のJAおおいた天瀬支店の倉庫が7日午後に損壊し、保管していた農薬674キロが流出していたと発表した。すぐ脇にある玖珠川などに流れた可能性があり、県は下流域の福岡、佐賀両県の関係漁協などに注意を呼び掛けた。

引用:西日本新聞

原因は玖珠川の氾濫により対岸にあった岩が川に落ち、川底にあった別の岩がその衝撃の反動ではねて、倉庫に突っ込んだとされています。

自然の力は時に、想像以上で恐ろしいですね。

少なくとも農薬は川に流れてしまっているようですから、生態系に被害が及ばないか心配です。